「服」という字を使うのはなぜ?

薬を飲むことを「服用」というのはなぜ?
薬草など体内に入れて(まとって)、病気を防ぐことから、「服」という字が使われます
 

「服」?

 
飲み薬のことを、「内服薬」や「内用薬」といいます。
 
薬を飲むことを、「服用」といいます。
 
このように、「服」という字を使うのはなぜでしょう?
 

「服」という字の意味

ふく【服】
 身につけるもの。着物。‥(使用例)服装、洋服など
 身につける。体や心に受け入れる。‥(使用例)服用、頓服、内服、着服など
 つき従う。‥(使用例)服従、征服など
 つとめにつく。従事する。‥(使用例)服役、服務など
       (引用元)Weblio 辞書(https://www.weblio.jp) デジタル大辞泉
 
「服」という漢字について、
象形文字の由来をたどると、
左側(月):「渡し舟」
右側:「ひざまずく人と右手」
船の両側につける添え板を意味する文字であり、
そこから「身につける」という意味の「服」という漢字ができたそうです。
 
 
中国の古書である、「山海経」(せんがいきょう)が語源ともされているようです。
「山海経」の中に、「外服」と「内服」という記述があり
 
薬草などと衣服のように
  • 体にまとうことで、病気の原因となる邪気を防ぐことを、「外服」
  • 体の中に入れて、体内で邪気を防ぐことを、「内服」
と言われているそうです。
 
ここから、
内服薬:口から飲んで使う薬(飲み薬)
頓服薬:症状があるときに使う薬
服用
服薬
という言葉が使われているようです。
 
 
自分を守るために、上手に「服用」してくださいね。